今年最も残念だったテクノロジー国内編

【BEST of 2012 番外編】今年最も残念だったテクノロジー7 | ギズモード・ジャパンがちょっと面白かったので、国内編を考えてみた。

楽天から鳴り物入りで投入された電子書籍リーダー。当初はPCへのインストールに問題が発生したり、オンラインのブックストアの完成度が低かったり、楽天でのレビューが削除されたり、書籍の点数が当初発表した値より少なかったり、社長のインタビューが炎上したり、水増しがみっともなかったり、勝手にハードを送りつけたりと、とにかくネタに困らなかった。

結果として、今のところkindleの露払いにしかなってないという印象ですかね。

去年ほどではないけれど、国産Androidの不具合が話題になることが多かった。Arrowsは相変わらず発熱問題が収まらず、割りと安牌だと思われたXperiaはAX/VLでおサイフケータイ関連でケチがつきと、なんというか機種を選ぶことが、地雷原を彷徨うことと同義になってしまった感がある。

  • NOTTV

スマホ独自の放送サービス。受信感度が悪かったりモニター機の出来が悪かったりと、当初からケチがつきまくり。12月22日に契約者数が40万を突破したとのことだが、とりあえずドコモ縛りを外さないとどうにもならないような。

  • spモード

去年末に起きた大規模な障害から1年。spモードは順調に障害と不具合を重ねて今に至っている。特に、7月25日に起きた、他人のspモードを設定できてしまう不具合は衝撃的だった。アプリについてはアップデートするたびに不具合があったりするようだけれど、最早spモードメールとかを今だに使っている人とかいるんですかね。

  • PS VITA

発売前は大変評判の良かったゲーム機だったが、3DSの値下げとモンハン等の影響を受けて、いまやすっかり影が薄くなってしまった。ハード自体はすごくいいと思うんだけどなー。来年の巻き返しに期待。

原点回帰と称して、5月に導入されたニコニコ動画の新バージョン。しかし、プレイヤーがひたすら重く、コメント入力欄が画面中央にあるといったデザインも最悪で、とにかくユーザから叩かれまくった。後に色々改良されたものの、結局半年もたたないうちに「ニコニコ動画:Q 」へとバージョンアップされ、大幅に軽量化が図られたそうな。「Q」以降は、もはや試すことさえしてないので実際どうなのかは全くわかりませんが。

ちなみに、最初期のZeroを動かして「ニコニコ動画Zeroは軽かった!」と書いたASCII.jp はひどすぎると思う。

当初はiPhone/iPadに入れるべき天気予報アプリの定番として上がっていたが、後に会員登録必須のSNSアプリに変貌し、一気に悪評が広まった。あわてて、幾つかのメディアでインタビューを受けて釈明してたみたいだけど、その後どうなったんだろうか。App Storeのコメントを読むと、「サクラ」の三文字が……。

はてなは、大した告知もせずに、外部サイトに設置されたはてブのボタンを利用してユーザの行動情報を取得し、第三者へ送信していたことが判明。多くの非難を浴びることになり、後に撤回した。


……といったところだろうか。おおまかな記憶に頼って書いたので、他にも色々あるかもしれない。炎上物件ということだとstudygiftあたりが思い浮かぶのだが、テクノロジーかというと微妙なので候補から外すことにした。来年はSmartNewsがどうなるかですかねえ。

今日は一日“歌う声優”三昧

24日はこれを聴きながらあれやこれやをやってました。

http://www9.nhk.or.jp/zanmai/program/121224.html

全体的な感想としては、声優三昧というより「マニアックなアニソン三昧」になっちゃったかなあという感じ。

と言ったわりにはアニソンあるいはアニメ方面に偏ってしまった感はある。そもそも現代においては、歌う声優が沢山出てきているので、全体としてみると声優色が薄れてしまい、バックグラウンドであるアニメ色が目立ってしまうということなのかもしれない。

それから、定期的にCDを出し、ライブを行なっている人はきちんと取り上げるべきで、そいういう意味では新谷良子の曲がかからなかったのはおかしくね、と思う。
次は、一人の声優やユニットに焦点を当てて何曲が紹介するという構成にしてくれるといいなあと思いました。

なお、最後に「恋の天使舞い降りて」で締めたのはナイス判断だったが、この展開を意外だと思った人が結構いたのはびっくり。24日放送で締めくくりの曲はこれしかないでしょう!

アニサマ2012田村ゆかり分

最早季節は夏を遥かに通り越してすっかり冬(というか年末)だが、アニサマ2012でのゆかりん担当箇所についての感想を書いておきたい。

アニサマ2012で特筆すべきことは、なんといってもついに初日のトリを務めたこと。そして、「You & Me」を除き、すべてがアニメ・ゲームのタイアップ曲であったこと。前回(2011年)が、アルバム収録曲2曲(コラボ含む)、当時は未公開だったアニメOP1曲、なのはED1曲だったことを考えると、大分傾向を変えてきたな、という感じがある。これはトリをつとめる以上、好き勝手にできないということもあるだろうし、穿った見方をすると、前回の内容には色々ネガティブな反応があったのではないか、という気がする。

以下、それぞれの曲についての感想を書いておく。

おしえて A to Z」は2010年に引き続いての披露であり、May'n も同じく年に披露した「Ready Go!」でのコラボだった。当時共演した縁で、という選曲だろう。

ただ、May'nはサビでの高音がきつそうで、別の曲にしたほうがよかったのような感もある。岩崎良明監督繋がりで、「恋せよ女の子」という手もあったなとは、後にゆかりん本人がtwitterで呟いたはずだが、個人的には「童話迷宮」もありだったのではないかという気もする。

単独での一曲目。ゆかりんをはじめとして、大抵のアーティストは冒頭に比較的盛り上がる曲を持ってくるわけだが、今回に限ってはいきなりバラード曲を投入。トリという役割上、最後は盛り上げないといけない、ということでまずは聴き入る曲を持ってきたということだろう(ちなみに、今更書いてもしょうがないが、予想通りの曲順だった)。ライブとしてはこれが最初の披露だったはずだが、堂々たる歌いっぷりで、大変良い選択だったと思う。また、大スクリーンに映されたセピア色の城が徐々に光を取り戻していくという演出も大変素晴らしかった。

  • 「滑空の果てのイノセント」

今年、なのは曲を歌うなら、「微笑みのプルマージュ」か「滑空の果てのイノセント」のどちらかだろうと思っていたのだが、なんとどちらも聴くことができた。そこそこ盛り上がる曲です。

去年に引き続きの登場。前回はアニメもオンエアされておらず、当然シングルも出ていない状態での発表だったこともあり、とまどった人も多々いたことであろう。ということで、今回はある意味やり直し的な一曲。本編はともかく、OPとしてはかなり評判がよかった曲なので、もう一度歌う意義は大いにあったと言えるだろう。あと、今回はさすがに振りは間違えていませんでした。

  • 「You & Me」

motsuが出演することが決まった時点で誰もが予想したであろう本編最後の曲。盛り上がりはすごいものがあったのだが、ラップの揃い具合はいまいちだったかなあ。


ということで、曲的、セットリスト的には文句なしの出来だった。アニサマなのにノンタイアップの曲とか披露すんなよ、みたいな批判も今回はさすがにないであろう。

ただし、トークはいまいちだった。MCは過去最悪のつまらなさで、この調子なら10月の横アリあたりはどうなってしまうんだろうかと、当時は暗澹とした気分になったものだ。しかも、ロクなことをしゃべっていない割には、自分が最後の出演者であるという情報を観客に伝えないという有様で、おかげで彼女が舞台からはけてもこれで終わりなのか次があるのか全然わからなくて、アンコールの掛け声がぐだぐだになっていたような。

アンコールはアンコールで、中央にいるくせに進行はmotsuに丸投げなのもどうかとは思った。「私はみんなを仕切るようなガラじゃない」ということなんだろうけれど、少しはヤル気をみせようぜ。とは思う。来年はどうなるのかなあ。そもそも自分は行くかどうかは不明だけれど。

アニサマ2012

相変わらず、出演者の持ち歌をほとんど知らないにも関わらず、1日目に行ってきた。。

セットリストはこちらを参照のこと。以下、印象に残ったアーティストを挙げておくことにする。

初出演にも関わらず、トップバッターの役割を完璧にこなしたパフォーマンスだった。というか、完璧すぎて、他のアーティストの同じような曲がことごとく霞んでしまったというか。

すごく盛り上がっていた。ぶっちゃけアフィリア・サーガ・イーストも同じような感じの曲だと思うんだけど、盛り上がり方が全然違っていたのが印象的。このあたりは認知度の違いとかなのかなあ。

  • PERSONA4 MUSIC BAND

ハードロック or 萌え系ばかりでうんざりしていたところだったので、ひじょーになごんだ。こういう曲「も」聴けるのが、この手のライブのいいところだよね。今年のゆかりんはGODが不参加だったこともあり、後から考えるとサックス成分を堪能できたのもよかった。

選曲(「ブルーウォーター」)がよかった。そういえば、今年はちょうどナディア再放送していたよね。本人出てくれないかなあ。

水の星へ愛をこめて」は、最早ふつーに歌うようになったのね(以前は封印していたはず)。歌声の素晴らしさについては言を待たないが、せっかくなので、もう一曲別に何か歌ってほしかったかなあ。

  • LiSA

よかった。おかげで、川田まみの残像がようやく消えた。あれくらいステージ上のアクションが激しいと見ていて楽しいよね。

立った! アリカ様が立った! あと、「ピアニィ・ピンク」がとても楽しかった。


ゆかりん分については、項を改めて書くことにしたい。

ZeroWatch雑感

ソフトウェアの世界では、速さと軽さは正義だ。
もし、ニコニコ動画Zeroのプレーヤーが、貧弱な環境でも大きな動画を軽やかに再生してくれていたら少々の不備は不問とされ、それなりにユーザから受けれられたことだろう。
しかし、今回のプレーヤーはやたら重く、油断していると(してなくても)PCのファンがすさまじい音を出して回り出してしまう。
では、その重さに見合う機能が果たしてあったのだろうか。


これが、「残念ながら」という形容詞をつけたくなくなるほど無いのだった。どちらかというと、より使いづらくなったというか。
個人的に一番気になったのが、プレーヤーはおろか動画視聴ページがものすごくうっとおしいこと。マウスオーバーするだけで何かが動き出して動画を邪魔するのはどうよ? 動画内にカーソルがあると中央にコメント欄が出てくるのは論外でさすがに設定で止めることができるようなった、それでも今だにシークバー等が出てきてうっとおしいし、ちょっとカーソルを左右に置くとコメント一覧や広告が出張ってくる*1し、下に置くと関連動画が拡大表示されて邪魔してくる。
つまり、快適に動画を見るためには、ブラウザ上部か外部にカーソルを置いておく必要がある。なんでユーザがそこまで配慮しなけりゃいけないんだ? ただでさえ動画のサイズがでかくなっているのに。
ちなみに、カーソルが外れた状態では、周囲のパーツが暗転していて、動画だけが目立つ演出になっているんだけど、これはつまり余計なものを気にしないでコンテンツを楽しんで欲しいという制作からのメッセージだろう。だったら、トラップめいたマウスオーバーの演出をやめろよ! と思う。機能と目的が矛盾しているぞ。


なお、生放送のプレーヤーについては全体的に良く出来ていて、何かが邪魔することもなく快適に視聴することができてGood。右下のボタンを押すとちゃんとコメント一覧を常時右側に置くことができるようになっていて、それだけで感動してしまった。生放送やNsenを見たあとに、ニコニコ動画Zeroを見ると、UIの下品さがよく分かる。


その他思ったこととしては

  • Javaアプレットとかであったカーソルにあわせて妙なエフェクトが追随するのと同じような意味で、マウスオーバー演出はダサくてうざい
  • もはや運営はニコニコ動画をロクに使っておらず、生放送ばっかり見ているに違いない。後者のプレーヤーの作りが保守的なのは、制作側に利用者が多数いる表れでは
  • Nsenは素晴らしい。ボカロを久しく聴いていなかった身としては大変有難いコンテンツ
  • ch99がコワイヨー

*1:ブラウザの幅を思いっきり広げて広告とコメント欄が全部表示されるようにすると、動かなくなる

アニサマ2011のBDを観た

8/27分をゆかりんを中心にして、ちょこちょこつまみ食いみたいな感じで観ていたのだが、思ったより良かった。

特に冒頭の茅原実里とのコラボは当時会場にいたときよりも楽しかったかもしれない。OPの興奮冷めやらぬ間に曲がかかりだし、二人が登場して……というのは、わかっていても見入ってしまう。また、今回しみじみ思ったのは、「惑星のランデブー」は実にライブ向きの素晴らしい曲だ、ということ。「So Let's jump!」のところで本能的に飛んでしまうという(笑)。
ただ、王国民以外はあまり馴染みの無い曲で、当時会場でぽかーんとしてしまった人も結構いると思うし、アニサマという場にふさわしい選曲かというと疑問ではある。「Freedom Dreamer」は去年歌った曲でもあるし、こちらは許容範囲内だと思うんだけど、6年近く前に発売されたアルバム収録曲を歌われてもファン以外なんのことやらわからんでしょう。ただ、こういうハレの場に映える曲調だし、なによりもみのりんゆかりんがニコニコしながらポンポンを振っている様子が楽しめるのはアニサマならではだと思うので、こういう映像作品として観ると、知らない人でも結構楽しめるんじゃないだろうか。今年は二人が別の日なのはかえすがえすも残念。


ゆかりんが単独で歌ったセクションについては、Godこと竹上良成参戦の成果が如実にあらわれて大変良かった。「Beautiful Amulet」については武道館のときよりサックスが目立っていたのでは? ただ、「LOVE ME NOW!」は本人たちが思っているほどライブ映えする曲じゃないと思うんだけどなあ。
MCについては、当日の予告通りニコ厨の告白部分はバッサリカット。

カット部分はそこだけではなく、BREAKERZについてもMCはおろか後半の曲も収録されていないという。ささきいさおとかも含めて、今回はカット多すぎじゃないですかね。他にも探せばちょこちょこと削られている箇所はあるかもしれない。また、前半で一番盛り上がったのは七森中☆ごらく部だと思うんだけど、客席からのコールがほとんど聞こえないのも残念。そういうのがお望みなら「七森中♪りさいたる」を買えってことでしょうか。

ということで、思うことは色々あるんだけれど、冒頭がよかったので割と満足。今年も楽しいコラボがありますように。

ウルトラマンサーガ

ふと思い立って観に行ってきた。


序盤はなかなか新鮮で、観ていてとても楽しかった。ウルトラマンゼロとDAIGOによるかけあいも面白くて、こういうギャグもいいなあとワクワクしたものだ。
だが、中盤になるにつれてお話がどんどん強引になってゆき、なんだかなー、でもあんまりケチつけてもしょうがないかなあ、とか思うようになり、さらに終盤の展開で自分の中の一線を超えたような感じのシーンがあり、あとはひたすらバカ映画として観ることにした。

本作について、色々ケチはつけられると思うのだが、細かいところは最早どうでもいいでしょう。ひとつだけ言いたいのは、「あきらめなければきっと道は開ける」みたいな言説を述べておけば、どんな超展開も許されると思ったら大間違いだ、子供向けだからといって/だからこそ、演出を手抜く為の手段として説教をつかったらいかんだろう。


ということで本作は単なるクソ映画です。ウルトラマンや出演者の熱狂的なファン以外にはお勧めしません。


なお、チームUの面々はみんな頑張っていたと思う。秋元才加以外はこんな扱いでいいの? と思うけれど。あ、佐藤すみれはわりといいかんじの出番があったかな。
秋元才加については、ドスの効いた声も含めて存在感が素晴らしかった。役柄的には、もうちょっと弱気な感じを出すべきだとは思うんだけれど、そもそも脚本がダメダメなので、どうでもいいでしょう。もし攻殻機動隊が日本のキャストで映像化された場合、草薙素子役は確実に彼女で決まりのはず。っていうか、一度コスプレしてみてほしいんだけれど。

DAIGOも思ったより役に馴染んでいて、これも素晴らしかった。あのヴァンガードCMの下手くそな演技はなんだったんだろう。あと、フィニッシュ(笑)。