アニサマ2012田村ゆかり分

最早季節は夏を遥かに通り越してすっかり冬(というか年末)だが、アニサマ2012でのゆかりん担当箇所についての感想を書いておきたい。

アニサマ2012で特筆すべきことは、なんといってもついに初日のトリを務めたこと。そして、「You & Me」を除き、すべてがアニメ・ゲームのタイアップ曲であったこと。前回(2011年)が、アルバム収録曲2曲(コラボ含む)、当時は未公開だったアニメOP1曲、なのはED1曲だったことを考えると、大分傾向を変えてきたな、という感じがある。これはトリをつとめる以上、好き勝手にできないということもあるだろうし、穿った見方をすると、前回の内容には色々ネガティブな反応があったのではないか、という気がする。

以下、それぞれの曲についての感想を書いておく。

おしえて A to Z」は2010年に引き続いての披露であり、May'n も同じく年に披露した「Ready Go!」でのコラボだった。当時共演した縁で、という選曲だろう。

ただ、May'nはサビでの高音がきつそうで、別の曲にしたほうがよかったのような感もある。岩崎良明監督繋がりで、「恋せよ女の子」という手もあったなとは、後にゆかりん本人がtwitterで呟いたはずだが、個人的には「童話迷宮」もありだったのではないかという気もする。

単独での一曲目。ゆかりんをはじめとして、大抵のアーティストは冒頭に比較的盛り上がる曲を持ってくるわけだが、今回に限ってはいきなりバラード曲を投入。トリという役割上、最後は盛り上げないといけない、ということでまずは聴き入る曲を持ってきたということだろう(ちなみに、今更書いてもしょうがないが、予想通りの曲順だった)。ライブとしてはこれが最初の披露だったはずだが、堂々たる歌いっぷりで、大変良い選択だったと思う。また、大スクリーンに映されたセピア色の城が徐々に光を取り戻していくという演出も大変素晴らしかった。

  • 「滑空の果てのイノセント」

今年、なのは曲を歌うなら、「微笑みのプルマージュ」か「滑空の果てのイノセント」のどちらかだろうと思っていたのだが、なんとどちらも聴くことができた。そこそこ盛り上がる曲です。

去年に引き続きの登場。前回はアニメもオンエアされておらず、当然シングルも出ていない状態での発表だったこともあり、とまどった人も多々いたことであろう。ということで、今回はある意味やり直し的な一曲。本編はともかく、OPとしてはかなり評判がよかった曲なので、もう一度歌う意義は大いにあったと言えるだろう。あと、今回はさすがに振りは間違えていませんでした。

  • 「You & Me」

motsuが出演することが決まった時点で誰もが予想したであろう本編最後の曲。盛り上がりはすごいものがあったのだが、ラップの揃い具合はいまいちだったかなあ。


ということで、曲的、セットリスト的には文句なしの出来だった。アニサマなのにノンタイアップの曲とか披露すんなよ、みたいな批判も今回はさすがにないであろう。

ただし、トークはいまいちだった。MCは過去最悪のつまらなさで、この調子なら10月の横アリあたりはどうなってしまうんだろうかと、当時は暗澹とした気分になったものだ。しかも、ロクなことをしゃべっていない割には、自分が最後の出演者であるという情報を観客に伝えないという有様で、おかげで彼女が舞台からはけてもこれで終わりなのか次があるのか全然わからなくて、アンコールの掛け声がぐだぐだになっていたような。

アンコールはアンコールで、中央にいるくせに進行はmotsuに丸投げなのもどうかとは思った。「私はみんなを仕切るようなガラじゃない」ということなんだろうけれど、少しはヤル気をみせようぜ。とは思う。来年はどうなるのかなあ。そもそも自分は行くかどうかは不明だけれど。