ヘルボーイ ゴールデン・アーミー

かつて、エルフとゴブリンが製造した人間世界を滅ぼす最終兵器、ゴールデン・アーミーの復活をたくらむ勢力と主人公らの戦いを描いたお話。
と、いうのはどうでもよくて、要するに、ギレルモ・デル・トロの次回作である「ホビットの冒険」のプレビュー版みたいなものだと思えばいいのではなかろうか。

つまり、ファンタシーやスペクタクルはこんな感じで映画化しますので期待しててね、っていう内容だった(まあ、本作の制作時にホビットの監督が内定していたかどうかはわかりませんが)。

ファンタシー超大作のプレビュー(?)ということで、ビジュアル自体はもう、ほんとうに「素晴しい」としか言いようがない。特に冒頭の、パペット状のCGを利用してエルフと人間との戦いを描写した箇所は大好きだ。

ただし、ストーリーは、もうなんというかボロボロ。最初に各シーンの内容だけが決まっていて、それを無理に繋いだだけなのではと思ってしまうほどひどい(特に後半)。また、ラストの戦闘シーンのああいう演出は、もういい加減やめたらいかがでしょうか。