カラミティナイト -オルタナティブ-

カラミティナイト-オルタナティブ- (GA文庫 た 6-1)

かつてハルキ文庫から出ていた高瀬彼方の代表作である「カラミティナイト」のリライト版。……であるはずだが、智美の小説以上にイタいあとがきではロクに触れられていないので、両者の正確な関係は不明（それくらいちゃんと書けよなー）。

ハルキ文庫版を読了したのは遥か昔で、記憶がかなり曖昧になっているが、今作との違いは、

• イラストがひびき玲音に変わった
• 主要登場人物の一人が変更。性別も一部変更

あたりが挙げられるだろうか。全体として百合的傾向がとても強くなった印象があり、作者がそれを意識していることを伺わせる描写がある。
ただし、「災禍の心臓」を巡る学園ファンタシー、というアウトラインは変わっておらず、鬱描写も相変わらず健在であるらしい。続刊も（やや遅れそうな気もするが）出そうな雰囲気なので、今度こそちゃんと完結することを願っている。