木漏れ日の花冠

木漏れ日の花冠(初回限定盤)(DVD付)

冒頭の「恋のアゲハ」あたりでは、「どこかで聞いたことのありそうな普通の曲だなあ」なんて思い、「バンビーノ・バンビーナ（Flower Mode)」では、「Flower Modeってなんだよ、全然変わってないじゃん」とか突っ込みを入れながら適当に流していたのだが、「エトランゼ」あたりで、あまりにもアイドルっぷりに驚いて、以降は居住まいを正して聴き入った。
この傾向は「エトランゼ」だけには限らないようで、アルバム収録作に共通して、アイドルソング色が強い感じがする。

つまり、ひと昔（いやふた昔くらいか？）のアイドルソングを田村ゆかりなりに歌ってみる、というのが本アルバムのテーマだったのではなかろうか。
そういえば、2月からのライブでは、それぞれの会場で往年のアイドルソングを歌うとのことだが、上記のようなテーマに沿った趣向ということなんだろう。

もう一点、今回は曲のつながりが絶妙で、特に「Tomorrow (Crown Edit)」から「嘆きの丘」にかけてが、丁度動と静という感じで面白かった。

全般的に地味な感じは否めない内容なのだが、よくまとまった田村ゆかりらしい逸品ではないかと。