ウォンテッド

うだつの上がらぬボンクラが、殺された親父の後を継いで暗殺者になるお話。
ダメ社員が一人の女性によって、秘密組織に連れこまれるという導入は、いかにも「マトリックス」。また、暗殺者たちが所属する組織(フラタニティ)内で、主人公が訓練でやたらに肉体を痛めつけられるあたりは「ファイトクラブ」(で、徐々に主人公がたくましくなっていくあたりもいかにも)。

まあ、両作品ともテーマは似かよっていて、「テロ指向」を内在しているあたりも、暗殺者育成がメインの本作と被るところがあるだろう。

で、アクション描写はやたら派手ではあるものの(ビジュアルセンスが素晴しい)、ストーリー自体はぺらぺらだなあ、とか油断しながら観ていたのだが、終盤あたりからすごいことになってきて、びっくり。
ラストでは、アンジェリーナ・ジョリー目当てにやってきた映画オタクにたいして狙いすました一撃が決まり、色々反省しきりだった。

その他気になった箇所をいくつか

  • 最初の暗殺ターゲットの名前が、なんたらかんたらダーデンになっていたような気がするんだけど、これってあの人ネタ?
  • ターゲットの名前がマルチバイトだった場合、エンコードとかどうするんだろう?
  • 終盤のあの「一言」!
  • この映画の主旨とは違ってきちゃう気もするけど、本作の最大の見せ場は、やっぱりアンジェリーナ・ジョリーが主人公をぼこ殴りにするところだろうなあ。