終わらないコンテンツ〜最後のミクの日感謝祭を見て
「3/9 初音ミクコンサート 最後のミクの日感謝祭」をニコ生のタイムシフトで見た。
本当は会場にいたかったし、せめてリアルタイムでニコ生を見たかった。これが平日でなければなあ。
そんな、あまりよろしくない環境だったにもかかわらず、大変楽しめたし、最後は感動してしまった。これは、現地参加組はもっと楽しめたはずで、ほんとうに羨ましい。
ということで、以下、自分が印象に残ったところをいくつか。
- フロントアクトで、最後に舞台からはけるところの藤田咲が可愛かった
- 冒頭の「Tell Your World」での足元のドライアイスの処理は、ちゃんとレンダリングしてるのかなあ
- ダンサーよかった。仮想のキャラクターが、現実のダンサーを引き連れて登場、というのがいい
- 「裏表ラバーズ」でのブラスがすごかった。あと、ダンスがキレキレ
- 「タイムリミット」、懐かしい! あとアレンジいい!
- 「1/6 -out of the gravity-」の振り付けいいなあ
全体的に、映像・ダンス・演奏それぞれが劇的にパワーアップしていて、ものすごいクオリティであるということがPC上の映像にも関わらず伝わってきた。
なによりも、すごいと思ったのはアンコールラストからダブルアンコールまでの流れだった。
アンコールでの「ハジメテノオト」、ダブルアンコール冒頭の「Project Diva desu」そして、「ワールドイズマイン」という流れは2010年のミクの日感謝祭冒頭と全く同じ! つまり、いつのまにかライブがループしているのだ。
これは一体どういうことなんだろうか。
「これからはあなたたちがミクの日感謝祭を作っていくんですよ」ということかもしれないし、2012年のミクの日感謝祭ラストが2010年のミクの日感謝祭とリンクすることによって、まるでウロボロスの蛇のごとく「終わらないライブ」として完成してしまった、ということなのかもしれない。
他にも色々な解釈はできるはずだが、(独りよがりではない)観客への洒落たウインクがある演出っていいよなあと思う。
いずれにせよ、こんなことを考えた人はすごい。ボカロ関連は、本当に人材と愛に溢れていることがよくわかるライブだった。
とはいえ、世の中には完璧というものはないのでありまして、気になった箇所とちょびっとあったりする。
ひとつは、フロントアクトで掛け声の練習をしていることで、ああいうのは野暮ったい感じがしてしまう。メイコのモデルは(好きな人もいるとは思うけど)足がでかすぎて不自然で、表情も昭和のおばさんみたいな感じで何か嫌。また、ミクたちの映像が例によってぼやけている箇所がいくつかあった。BD/DVDになったときにもここは改善できないような気がするが、どうなんだろう。
ということで、まだまだ進化の余地はあるということで、また新しいミクの日感謝祭が生まれることを願ってやまない。なにせ、来年の3月9日は土曜なのだから。