機動戦士Zガンダム 星を継ぐもの

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宇宙世紀0087。スペースコロニー、グリーン・ノア2では地球連邦軍のエリート組織ティターンズによって、2機のモビルスーツ――ガンダム MkII――の稼働テストが行われていた。だが、反地球連邦組織エウーゴクワトロ・バジーナ大尉らによって、ガンダムMk-IIは強奪されてしまう。そして、この事件に巻き込まれた一人の少年がいた。彼の名は、カミーユ・ビダン

と、いうことで、連日劇場が大入り満員で賑わっているという噂の、新生Zガンダムを観に行ってきた。平日のレイトショーだというのに、すごい人の多さでびっくり。配給元は、もっとスクリーンを増やしておけばよかったと切歯扼腕していることだろう。

映画自体は、とにかく速いの一言。観賞後に振り返ると、さほど複雑なストーリーではないと思えてくるのだが、観ている間は、破綻寸前のシーンの繋がりや大量の会話に圧倒され、話を追っていくのが精一杯だった。でも、テンポがいいためか、逆にその速さが心地よく、観ていてとても楽しかった。このあたりが、富野由悠季の力量なのだろう。アムロが最も美味しいところを持って行くラストもGOOD。

また、今回追加された新作映像はどれも本当に力が入った素晴らしいものばかり。どうも、テレビ版映像と新作映像を馴染ませるために、エイジングなる処理を使ったとのことだが、できれば、全編新作映像にしてほしかった。特に、宇宙で、モビルスーツが大出力で駆け抜けていく様は、本当に素晴らしい。キャラクターも今回の「健やかなカミーユ」という趣旨からすると、旧作の神経質な顔つきから、新作の少年らしいデザインの方がベターだと思う。ということで、今回の映画が大ヒットを記録し、IIやIIIの新作映像の比率が多くなることを願ってやまない。