レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

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突然の火災によって両親と住居を無くした三人の子供たち。彼らは、相続人であるオラフ伯爵のもとに身を寄せるのだが、彼は遺産を手に入れるためならあらゆる事をしでかす腹黒い男だったのだ……。

まあ、タイトル通り、姉弟妹たちが散々不幸な目に合うことになるのだが、話が一種のメタ・ファンタシー仕立てになっていて、それほど(っていうか全く)深刻な感じはしなかった。

っていうことは、逆に言うとどんなに深刻な展開になっても、ぜんぜん緊張感が生まれない、ということでもある。三人がどんなに絶体絶命な状況におかれても、映画そのものが醸し出す雰囲気から、どうせなんとかなるだろう、ということが直感的にわかってしまうのだ。ということで、後半になればなるほど話は間延びしてつまらなくなってゆくのが、この映画最大の不幸なところだろう。あと、ストーリー的にエンドクレジット終了後になにかあるだろうと思ったら、あっさり終わったのが残念。

キャストではなんといっても、エミリー・ブラウニングが演じたヴァイオレットたんが激萌え。ゴスロリの発明家というのは素晴しすぎます。ほかにも、実はかなり豪華なキャストが出演していたりする。