ハウルの動く城

を観た。

ひょんなことから荒地の魔女に老婆にされてしまった少女ソフィーが、魔法使いハウルのもとで家政婦として働くお話。

もしかして宮崎駿って、スペクタクルなクライマックスが苦手なのかも、とラスト近くを観ていてぼんやり思ってしまった。そういやナウシカラピュタも尻すぼみっぽい終わり方だったしなあ……。
とにかく、派手なシーンがぞろぞろ出てきているわりには全く盛り上がらない。落としどころがみつからず、にっちもさっちもいかなくなってしまった、という閉塞感がただようエンディングにはちょっと唖然とした。
声に関しては、木村拓哉はまあ、許容範囲内。そもそもハウル狂言回しなので、そんなに演技力は必要ないし(「千と千尋の神隠し」のハクの声が下手でも気にならないのと一緒)。むしろ問題なのは、ソフィーの声をあてた倍賞千恵子。とにかく、18歳という年齢をかんじさせない老けた声は勘弁してほしかった……。