Firefoxにおけるツールバーについて

Firefox 4のTabs on Top及び、Latest topics > Firefox 4のTabs on Topを受け入れられないのは頭が硬直化している証拠 - outsider reflex 絡みで、次のような記述を見かけた。

私の考えでは、タブというのはアクティブなコンテンツを切り替えるためのUIです。それに対して、ツールバーの中身のボタンは鉛筆や消しゴムといった、コンテンツを操作するためのものだと考えています(ロケーションバーのように、内容を示すものと入力とを兼ね備えた不思議なUIをここで論じると話がややこしいので、ひとまず置いておきましょう)。

この考えだと、上記の主張は、各タブごとにそこを編集する鉛筆や消しゴムが備えつけられているべきであるという主張に聞こえないでしょうか?

つまり、私の考えでは、ツールバー内のUIというのはその機能は普遍であり、タブが切り替わったところで何も変わらないということです。

私の考えでは、これはちょっとしっくりこない主張だと思う。なぜならば、Firefoxツールバーの機能は普遍ではない(ように見える)からだ。

例えば、「新しく開いたタブ」、「リンクをクリックしてコンテンツが遷移したタブ」、「コンテンツを読み込み中のタブ」、それぞれでツールバーのenable/disableになるボタンが変わってくる。つまり、ツールバーの状態がタブの状態と連動して変わることになる。
上記の比喩を用いると、各タブごとに鉛筆や消しゴムの長さや形状が違うと言えるわけで、実質的に「各タブごとにそこを編集する鉛筆や消しゴムが備えつけられている」ことになる。

また、

そして現に、ツールバーのボタンはタブの中身以外を操作できてしまいます。たとえば、戻るボタンを中クリックすると、ひとつ前のページが新しい(つまり別のタブ)で開かれます。

についても、そもそもタブ中のリンクだって中クリックすれば、別のタブで開かれるわけで、むしろツールバーがタブの一部である証左ではないだろうか(戻るボタンはひとつ前のページへのリンクであると考えることができる)。

では、タブとは別の普遍的な機能はなにかというと、それはメニューバーということになるんだろう。まあ、メニュー中のコマンドもタブの状態によって変わるわけだが、内容的にはタブを含んだFirefox全体の機能を操作するためのUIと言えると思う。

で、Firefox 4でモックアップ通り、メニューバーが省略され、ツールバーのボタンの一つとして収まるのであるならば、もはや全てがタブのコンテンツの一部となるわけで、Tabs on Topになるのは、必然的な変更であると言えるのではないだろうか。

ということで、私自身はタブの位置よりもメニューの有無や扱いの方が大きいんじゃないのかなあと思っている。