ブレイド3

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ウェズリー・スナイプスの俺様映画第三弾。

ブレイドは今夜も上機嫌に、ヴァンパイア狩りを楽しんでいた。だが、敵の策略によってうっかり人間を殺害してしまい、警察から追われる身となってしまう。一方、ヴァンパイアたちは、密かに彼らの祖先を復活させ、世界の征服を企てていた。

で、ブレイドは、とある秘密組織の協力を得て、ヴァンパイアの始祖、ドレイクに立ち向かっていくことになるのだが、他人の助けを必要とするとは、ずいぶん軟弱になったもんですなあ。前作のように、ヴァンパイアとやむを得ず手を組む、といった変則的なことならともかく、人間ごときに頼るのはいかがなものか。ストーリーも一作目のおどろおどろしさも、二作目のシチュエーションの面白さもない、単なる平凡なアクション映画になってしまった。

そんななか、唯一気を吐いたのが、ブレイドを助けるウィスラーの娘(隠し子)、アビゲイルジェシカ・ビール)。レゴラスよろしくアーチェリーで敵を屠り、ブルース・リーよろしくクンフーを使って近接戦もできてしまうという、パーフェクトな強さをみせつけてくれる。どうも、制作者側もお気に入りのキャラらしく、中盤からほとんどでずっぱりで活躍してくれる。逆に言うと、ウェズリー・スナイプスは、いまひとつやる気なかったんじゃないかなーと勘ぐってしまうのだけど。